有機栽培とはどのような栽培法かといいますと、土壌造りから始まる農業の事です。
良い土には作物を大きくておいしい食材に育ててくれる良い微生物が豊富に含まれています。
土自体に養分が豊富なので、肥料を使わなくても良さそうなのですが、野菜も元気にもりもち養分を吸収して育ちますから、やはり肥料は必要です。

ただし、化学肥料ではなく、家畜から出た排出物に発酵菌を混ぜて一定期間発酵させた肥料を使用します。
これが有機肥料です。
通常は鶏の糞が使われます。

通常の肥料よりも若干割高なのですが、栄養分は倍以上あります。
これを土に混ぜる事で、土の中の善玉菌を増やして、健康的な土にしていくのです。
健康的な土に育った作物は、大変育ちもよくて、すくすくと伸びますから、通常の物よりも大型になりやすいです。
さらに栄養価もぐんと増しますので、人の体にも良い効果をもたらします。

土も健康になります。
化学肥料は大変水に溶けやすいので、雨が降る度に、近くの川へ流れていきます。
作物の風味や味わいも、うんと薄くなります。
さらに害虫から守るために、何十回も農薬を使うので、見た目はぴかぴかですが、人の体には悪影響をもたらします。

有機栽培は、殺虫剤も極力使いません。
ですから地球にも優しい農業なのです。
手間がかかるのが難点ですが、その分だけ作る人の愛情がこもっています。
こうして育った葡萄からは、おいしくて健康的なワインが作られていきます。

市場に出回っているブランド品と言われる高級ワインのほとんどは、畑の段階から関心を持って育てられているので、人々からも愛され、飲まれているのです。
実際本場フランスでは、良質のワインを産出した畑の主には最高の栄誉が与えられます。
お酒のラベルに、産地の地名と自分の名前が刻まれて世界へ送り出されていきます。

国産にも、有機ワインとして人気が高い商品は数多くあります。
ラベルに”有機”の文字を探して下さい。
お肌にも健康にも効果的で、しかもおいしく飲める、世界に誇れるお酒です。