チョコレート

河内ワインをたしなむ

食い倒れの街大阪では、おいしいもの盛りだくさんという全国一の名店がそろっています。
そして商人の町でもあります。
それぞれに切磋琢磨、腕を磨いた職人さんたちによって他では味わえない珍味を体験できます。

江戸時代の昔から東の都が江戸なら、大阪は西の都と唄にも歌われるほど、歴史に名を残す芸人や俳人を数多く輩出するなど、庶民文化が花開いた活気溢れる街として栄えてきました。
その元気印の大阪にも、世界に誇れるワインの銘酒があります。
梅酒の方でむしろ有名になっている面もありますが、もともとはセラーとして伝統を守り続けてきたのです。

河内というのは、地名ですが、時には会社名として、別の時には銘柄として人々の口に上ります。
実は河内ワインには、他とは少々違う特徴があります。
”河内”を名乗っている店が3つあります。

それぞれ、お酒の商品名、会社名、酒蔵名というように使い方が分かれているものの、みな同じ河内ワインです。
由来を知らない人には、とても不思議な現象なのですが、歴史をたどっていけば、なるほどと納得できるはずです。
河内ワインを少しでもたしなめたいなら、こうした裏話にも関心をもって極めておけば酒の席で自慢ができる、かどうかは定かではありませんが、ともかくも歴史をひもといてみましょう。

まず社名に河内を使っているメーカーですが、直営店は羽曳野市駒ヶ谷ですが、明治中期に、河内エリアを含む広大な農地で、ぶどう栽培を始めたのが最初です。
昭和に入って、製造免許を取得して、河内産ぶどうだけを使用した純粋な河内ワインの販売をスタートさせました。
次に商品名として河内という称号を使用しているワイナリーがあります。

こちらは、さらに歴史をさかのぼりまして、明治初期に、堅下(かたしも)エリアに自社農地を保有、葡萄栽培に着手し、自社製造のワイン専門店として世界からも高い評価を受けるほどの名店となりました。
河内を名乗るようになった由来は、昭和の有名劇作家との偶然のような出会いがきっかけとなり、劇場で河内ワイン販売を始めた事によります。
最後に、近畿を中心に主要都市に自社製品をおろしている通販専門のワイナリーが飛鳥地方にあります。

自社農園および近隣ぶどう園と協力しながら、安全で美味しいワイン造りをしています。
観光農園も兼ねているぶどう園には観光客が大勢訪れます。
国内大手のコンクールでも数多く受賞するなど、品質管理とおいしさには定評があります。
それぞれに個性があり、様様な手法で河内ワインの伝統を守り続けている3つのお酒、あなたは、どれを選びますか。


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